貸切バス利用時のチャイルドシートに関する法律と注意点を徹底解説!
貸切バスにチャイルドシートは必要なの?

小さいお子さんを連れてのバス旅行やバス遠足をお考えの皆さん、こんなお悩みはありませんか?
『赤ちゃん連れでも貸切バスに乗れる?』
『安全にバス旅行を楽しむために、座席にチャイルドシートを取り付けたい。』
『幼稚園児のバス遠足はチャイルドシートなしでも平気かしら』
沢山の方から貸切バスでもチャイルドシートが必要なのか、お問い合わせをいただいています。
乳幼児が安全に貸切バスに乗れるのか心配ですよね・・・。
今回は貸切バスでチャイルドシートは必要かどうか、詳しく解説していきたいと思います。
乳幼児が自動車に乗る時はチャイルドシート着用が基本です。

20数年前まではチャイルドシートは一般的ではなく、乳児や幼児が自動車に乗る時は普通に座席に座らせていたり、お母さんがおんぶしていたり、大人の膝の上に座っていました。
私も赤ちゃんの時、保育園に行くのにクーファンで寝かされたまま、自動車に乗っていたそうです。
時代が変わり、今では乳児や幼児、園児など、小さいお子さんを自動車に乗せるには、チャイルドシートが必須です。
チャイルドシートは前面衝突時に頭や胸への衝撃を軽減してくれます。
自動車乗車中における幼児の死亡事故を見ると、チャイルドシートを使用していなかった場合の死亡率は使用していた場合より3倍以上高くなっています。
道路交通法により、平成12年4月1日から6歳未満の乳幼児にはチャイルドシートを使用することが義務化されています。
道路交通法第71条の3第3項に
(普通自動車等の運転者の遵守事項)として、以下のように定められています。
自動車の運転者は、幼児用補助装置(幼児を乗車させる際座席ベルトに代わる機能を果たさせるため座席に固定して用いる補助装置であって、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定に適合し、かつ、幼児の発育の程度に応じた形状を有するものをいう。以下この項において同じ。)を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない。ただし、疾病のため幼児用補助装置を使用させることが療養上適当でない幼児を乗車させるとき、その他政令で定めるやむを得ない理由があるときは、この限りでない。
体調が悪い時以外、自家用車では、乳幼児を乗せる際は必ずチャイルドシートを着用しましょう。
チャイルドシートの着用義務を守らないで運転した場合、運転手にチャイルドシート着用義務違反として交通違反点数が1点加点されます。
罰則や反則金、罰金はありませんが、もし、これまでにいくつかの違反があれば、最悪の場合、免許停止になってしまう可能性もあるので、気をつけましょう。
貸切バスではチャイルドシート着用義務が免除されます。

『貸切バスに乗る時もチャイルドシートの着用は義務なの?』
『路線バスで、チャイルドシートを着用している子供なんて見たことがない』
『タクシーでもチャイルドシートを付けてくれるの?』
結論としては、貸切バスではチャイルドシートの着用義務はありません。
この規則は道路交通法第26条の3の2第3項第6号に
(座席ベルト及び幼児用補助装置に係る義務の免除)として、以下のように定められています。
道路運送法第三条第一号に掲げる一般旅客自動車運送事業の用に供される自動車の運転者が当該事業に係る旅客である幼児を乗車させるとき。
そのため、貸切バス、路線バス、タクシーはチャイルドシートなしで、乗車することができるのです。
少し勘違いしやすい部分ですが、レンタカーにはチャイルドシートの着用義務がありますので、お子様連れで、レンタカーを利用される際はお気をつけください。
どんな時にチャイルドシートが必要か、なぜチャイルドシートを使用するのかなど、チャイルドシートについての様々な質問が神奈川県警察チャイルドシートQ&Aに詳しく記載されています。
もっとチャイルドシートについて知りたい方はこちらをご覧ください。
着用義務はなくても安全のために貸切バスにチャイルドシートを付けたい!とお考えの方へ。

子ども達の安全を第一に、貸切バスを利用する時も、チャイルドシートを着用させたいと、お考えの方もたくさんいらっしゃいます。
古いバスでなければ、チャイルドシートを取り付けることは物理的に可能です。
ただし、チャイルドシート自体を貸し出ししているバス会社はほとんどなく、お客様がチャイルドシートを持参し、ご自身で取り付けしていただくことになると思います。
チャイルドシートの使用が可能かどうかはバス会社によって対応が変わりますので、バス会社に直接お問い合わせください。
三浦観光バスではお客様のリクエストがあれば、チャイルドシートを取り付けることができます。
三浦観光バスのマイクロバスのシートベルトは補助席以外の座席は全て三点式です。
以前のマイクロバスは二点式のシートベルトでしたが、平成24年7月1日付けで、道路運送車両の保安基準の改正があり、三点式シートベルトを搭載することが義務づけられました。
それ以前に製造されたマイクロバスだと、二点式のシートベルトになるので、乳幼児連れで、マイクロバスを予約する際は、三点式シートベルト搭載の車両があるかどうか、事前にご確認ください。
また、大型バスのシートベルトは最前列の4席のみ三点式で、残りの座席は二点式のシートベルトになっています。
こちらが大型バスの三点式シートベルトの座席です。

現在のチャイルドシートは三点式が主流です。三点式のチャイルドシートであれば、お取り付けできます。
ただし、一般的な大型バスで三点式シートベルトを搭載している座席は最前列の4席のみとなりますのでご注意ください。
こちらが二点式シートベルトの座席です。

後部座席はほとんどがこのタイプの座席なので、チャイルドシートは使用できません。
こちらの席は大人の方に座っていただければと思います。
チャイルドシートなしで、乳幼児がバスに乗るには?

法律上、貸切バスではチャイルドシートの着用義務はないので、チャイルドシートなしでも問題はありません。
チャイルドシートがない場合、どのようにバスに乗せたらいいのでしょうか?
1.大人の方が乳幼児を抱っこする
ママやパパが座席に座って、ご自身でシートベルトを締めた上で、お膝の上で乳幼児を抱っこします。
長時間の移動は赤ちゃんも飽きてしまうので、SA(サービスエリア)、PA(パーキングエリア)でこまめな休憩をとりましょう。
また、車内で楽しめるおもちゃやオヤツを持っていくのもオススメです。
2.抱っこ紐やベビースリングを使う
長時間の抱っこはママもパパも大変ですが、抱っこ紐を使えば、そんな負担が軽減します。
赤ちゃんもママと密着できるので、安心して、沢山眠ってくれそうです。
最後に・・・

貸切バスでは乳幼児のチャイルドシートの着用義務はありません。
それでも、我が子の安全のためにチャイルドシートを着用されたい方はお気軽にお問い合わせください。
お客様のリクエストにお応えできるよう、最善を尽くします。
営業区域が神奈川県なので、神奈川県発着のバス旅行は三浦観光バスにお任せください。
お見積りも無料で承ります♪
三浦観光バスでは現在子育て奮闘中のパパ、ママがいます。
どんなことでもご相談くださいね。
神奈川県発着で、乳幼児を連れてのバス旅行なら三浦観光バスまでお気軽にお問い合わせください。
《ブログ著者情報》いく

群馬県出身で、神奈川県や貸切バスのことを何も知らなかった私が三浦観光バスに勤務して10年目になります。
私生活では3児の母です。
10歳、7歳、3歳(全員男の子🧒🏻)の子育てに奮闘中な毎日です💪
趣味は映画鑑賞とガーデニングです。虫は嫌いですが、お花が大好きです🌹
少しでも皆さんに貸切バスのことを知っていただけるよう、役立つ貸切バスブログを毎月執筆しています。
子連れでのお出かけって、とっても大変ですよね。子連れ旅行はもちろん、その他わからないことは何でもご相談くださいね。素敵なバス旅行🚍になるよう、お手伝いさせてください♪
【累計ブログ執筆数:47記事】